昨今就職率低下が叫ばれています。多くの子供たちも小さいころからきっちりとした職業になりたいという目標をもって動いていることにすごくびっくりします。私たちの世代では幼稚園の時代とかは『仮面ライダーになりたい』や『お花屋さんになりたい』など本当の夢を語っていましたが、今の子供たちは『公務員になりたい』『薬剤師になりたい』など安定した収入という点を重視した夢を語るようになりました。それがいいことなのか悪いことなのかはわかりません。ただ時代がそういう風になってしまってきたのかなと思います。

　自分は、この仕事に就いた時から多くのことを生徒から教わり、また多くのことを生徒に残してきました。それは単なる学力というわけではなく、社会で生きていくための柱というかその大本というかそういうことを伝えられたと思います。自分はまだまだ修行中の身ですが、自分の生徒は自分の弟や妹のように思って接しています。

　たぶんこの仕事で一番聞かれるであろう質問は『先生、なぜ将来いらない知識を勉強するの？』ということだと思います。

　自分はそのときこう答えます『将来、自分の仕事についたときにその仕事をしっかり勤め上げられるだけの知識を身に着ける練習をしているんだよ』と、社会に出られた方々ならおわかりかと思いますが、社会は厳しく、自分のやりたい仕事についても途中であきらめてしまう人もいます。仕事で一番大切なことは、先輩から言われたことや、先輩が行っている行動を盗み、それを自分のものにしてしまうことだと思っています。そのために勉強というものが必要だと思っています。勉強も仕事を身に着けることも、人から教わり、それを吸収して実践していくこの繰り返しだと思っています。なので勉強は決して意味のないことではなく、新しいことを吸収する地盤をつくっていく大切なものだと思います。


　努力は人の結晶となり、その後の生き方の糧となっていく。それを胸に秘めながら今日も生徒の前で授業を行っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森田塾　代表
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森田　將夫

森田　將夫
　大分県別府市で生まれる。高校時代まで別府ですごし浪人時代をへて、金沢大学理学部数学科に入学。
その後、北陸三県をまたぐ塾に入社し、4年で校舎長になるなどの実績をあげる。東大生から専門学校生まで授業を行い、わかりやすさと森田流数学の技などで大絶賛を受ける。その後家庭の事情から実家に戻り、森田塾を立ち上げ、数学や英語、理科など多くの授業を行い、好評を博している。
　

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